『えぶりでいホスト』面白いにもかかわらずそこには茫漠な空白が広がっている…これは一体なんなんだろう?そこには時代性や同時代性がなく、彼らは過去にも未来にも現在にも居ないさまが前面に現れてくるからかなあ
良い…と思ったらぜひ押してやってください(連打大歓迎)
マツオヒロミ『百貨店ワルツ』不思議で魅力ある本だ なんというか実際に〈そう在った〉帝国の延長線上の日本百貨店を模倣しつつも帝国上には存在しなていないし、かといって「××風」にありがちな毒気もなく具体性もないふわふわしたものでもなくて、明確な深みがある
とはいえ髙島屋や三越にあるのは国家の美的な価値だったり国民への啓蒙だったりするはずなので、やっぱりあれに描かれているのは戦前日本の百貨店ではない
「風」の味気無さが許せないことが多いんだけど、もしかしたらだけど、美的な彩りがあるのにそれの根底にあるはずの国家的な思想や歴史、だいたい暴力的なもの、が中途半端に脱臭されているからなのかもしれない……(が、いや、これも詰めの甘い考えではある)
とはいえ髙島屋や三越にあるのは国家の美的な価値だったり国民への啓蒙だったりするはずなので、やっぱりあれに描かれているのは戦前日本の百貨店ではない
「風」の味気無さが許せないことが多いんだけど、もしかしたらだけど、美的な彩りがあるのにそれの根底にあるはずの国家的な思想や歴史、だいたい暴力的なもの、が中途半端に脱臭されているからなのかもしれない……(が、いや、これも詰めの甘い考えではある)
映画「落下の王国」が好きなのか、あの映画に付与された様々な付加価値が好きなのかわからない
森崎和江の著作の中で炭坑の女性が「(生理中に炭坑に入るなという禁忌があるが一体それがなんだというのか)人間は信心ではなく自分の意志の問題だ」というのに「それでも神さまさえ地の底にいる私を見つけられなかった」と泣くシーンがある 『現代思想』森崎回の対談でその一節に触れ、「意志」という言葉は村や炭鉱の民衆の生活用語ではない、いわば「近代的」な単語であるが、"神さまが見つけられない"と涙するのを見るに、この「意志」は近代合理主義の迷信批判とは無縁のところにある、民衆世界のギリギリの臨界から生まれた彼女の尊厳の表現なのでは、という指摘が示唆に富んでいる
▼ありていに言えば「意志」という言葉の使い方や使われる文脈にズレがある、ということなんだろうけど
関係はないけれど、これはSNSをやっているとよく感じる…私が「意志」とある文脈で言っても、人がそれを読んだ時に理解する「意志」は、絶妙に異なる
▼この炭鉱の女性はいかにして「意志」という言葉と出会って、自分の定めを指し示すものとして選び取ったのだろう?
▼ありていに言えば「意志」という言葉の使い方や使われる文脈にズレがある、ということなんだろうけど
関係はないけれど、これはSNSをやっているとよく感じる…私が「意志」とある文脈で言っても、人がそれを読んだ時に理解する「意志」は、絶妙に異なる
▼この炭鉱の女性はいかにして「意志」という言葉と出会って、自分の定めを指し示すものとして選び取ったのだろう?
#読んだ
岡真理『記憶/物語』
岡真理『記憶/物語』
◎映画「火垂るの墓」ってなんなんだろうな いまだ咀嚼できていない…
空襲の描写のいい模範ではあるけど 当たり前だけどフルカラー映像で当時の街が焼ける様子なんて残ってないので
◎日本の加害とか被害とかそういうものに内包されている……とかそういう話とはまた別というか
なんとなく街が燃えてなんとなく二人が死んでいく感じの……まあこの時代の日本がまさにこの「なんとなく」で強固に支えられていたのかもしれない……
とかそういう話とはまた別というか(以下略)
◎私が感じるのは、たぶん、清太と節子たちが死んだことには何の意味がなかった、「その死に意味のない」物語だということ
空襲の描写のいい模範ではあるけど 当たり前だけどフルカラー映像で当時の街が焼ける様子なんて残ってないので
◎日本の加害とか被害とかそういうものに内包されている……とかそういう話とはまた別というか
なんとなく街が燃えてなんとなく二人が死んでいく感じの……まあこの時代の日本がまさにこの「なんとなく」で強固に支えられていたのかもしれない……
とかそういう話とはまた別というか(以下略)
◎私が感じるのは、たぶん、清太と節子たちが死んだことには何の意味がなかった、「その死に意味のない」物語だということ
映画「風立ちぬ」に「さすが三菱、まとめ方が上手い」という陸軍軍人のセリフがあったけど、あれは「組織の三菱」とかから来てるのかなあ
小説『バトル・ロワイアル』に「人間が"システム"のために死ぬのは異常だ」というセリフがあって、そらそうだわな…と読んだ時は思って流したけど、蔵書、とりわけ歴史の本は「システムのために死ぬ」本ばかりだワ
陰キャのオタクだから学生時代に小説『バトル・ロワイアル』を履修しているけど、同級生たちがお互いに…というよりは電気雷管!!!電気雷管はすべてを解決するのだ!!!という感想があったことしかもう思い出せない
『零戦 その誕生と栄光の記録』読んだ 堀越氏、好きな航空機の好きな部分の話ばかりしたかった人だったのかな~と ここまで潔いとむしろ好感あるな
- 『零戦 その誕生と栄光の記録』を読んで、なぜ映画「風立ちぬ」があんな感じなのか、というのは「(アニメキャラの)二郎が美しいものしか見ていない」のかがなんとなく理解できた感じがする 少なくとも『零戦』における氏は好きなところしか語ってない……し、あくまで諸々を美しい、美しかったと言う
- 読みつつ、書籍の三分の一まで来たかな~と思ったら終盤でびっくりした だってまだ内容が真珠湾攻撃!零戦の勇ましさ!くらいだったんですけども……?
『新編 つぶやきの政治思想』(岩波現代文庫)最初はあまり印象が良くなかったんだけど実際読んだらなかなかよい…となっていたのが読了後で、いまはだいぶじわじわ来ている。
持ち運んでボロボロになるまで読むか。
持ち運んでボロボロになるまで読むか。
エミール・クストリッツァ監督作品映画「アンダーグラウンド 完全版」の感想をXで検索しては頷いたり共感したりキレたりしていたんだけど、『ダークウェブ・アンダーグラウンド』という書籍に完全版が出たことですべてを喪失した
「落下音」敗戦後おそらくソ連軍を怖れてだろうけど一族の女らがみんな川に入水する話があり、それがほんとうにあっさり一瞬で終わるので 逆にあああ~となるし、私も露悪的な話を描くのではなくこのくらいあっさりながすべきかもしれんな…とは
私が描いたら長丁場悲劇オフィーリアになってしまうため…
私が描いたら長丁場悲劇オフィーリアになってしまうため…
映画「落下音」パンフレットに、滞在した空き家の農家にそのまま50年以上は昔の住人のスナップ写真が残っていた(女たちが同じ農家の中庭からこちらを見つめている写真)のを発見したことに触れて、"同じ場所で時間の層が同時に存在すること、誰かがごく日常的なことをしている傍らで別の誰かが人生を変えるような切実な体験をしているというその同時性に惹かれた"と書かれていて良い
- これは私もよく考える 氷川丸だって80年前は、私が大さん橋方面を眺めているプロムナード・デッキの同じ場所に傷病者を載せていたわけで…
- 貨客船の次の瞬間に現代の次の瞬間に病院船の瞬間が写し出される氷川丸映画はある
『皇国の守護者』の個人副官制度、軍隊と公娼制の近親相姦の申し子みたいで…… ふむ
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2000円で買えた…というか決済した 実物が目の前に来るまで信じないぞ
『ハンチバック』の「おじさん構文ノーワクチンのミニオが~」という一文(の冒頭)が頭から離れない
内容というより『ハンチバック』的な「対象への怒りを軽快な皮肉で物語っていく文章」が好きな人に「黒衣の短歌史」を勧めたい
内容というより『ハンチバック』的な「対象への怒りを軽快な皮肉で物語っていく文章」が好きな人に「黒衣の短歌史」を勧めたい
佐藤亜紀『戦争の法』kindleで500円で買えた記憶だが、なかでも伽鹿舎発行『戦争の法』の佐藤先生の解題「「戦争の法」という題が指し示すもの」がとても良いのでkindleではなく伽鹿舎のも買ってほしい…ッス
でもああいう「日刊預言者新聞に出てくる多くが知り合い」みたいな悪く言えばローカルな世界、悪く言えば村社会、みたいな面はあるのかなという邪推…を最近はしている 幼少期に読んだ時はそんなのわからなかったけどさ
#『ハリー・ポッター』
#『ハリー・ポッター』
イギリス魔法界御用達の日刊預言者新聞がめっっっっっっちゃローカルなのが少々ウケる
#『ハリー・ポッター』
#『ハリー・ポッター』
『ハリー・ポッター』魔法能力の有無に「穢れ」や「血」という言い方はおかしくないか?という感じで「穢れた血」とかの文脈とかがよくわからなかったけれど、魔法界はまさにそれこそ「非科学的」な論理で回っていて、あの時代でも魔法界は一種の「中世的世界」であるということに気づき…
>ダドリーが怒ってプレステをブン投げてるシーンとかあるので、つい非魔法界=現実世界と同時代性を見出してしまうが…
>でもハリポタの「穢れた血」って原語を考えるべきかもしれない
#『ハリー・ポッター』
>ダドリーが怒ってプレステをブン投げてるシーンとかあるので、つい非魔法界=現実世界と同時代性を見出してしまうが…
>でもハリポタの「穢れた血」って原語を考えるべきかもしれない
#『ハリー・ポッター』
森崎和江の著作の中で炭坑の女性が「(生理中に炭坑に入るなという禁忌があるが一体それがなんだというのか)人間は信心ではなく自分の意志の問題だ」というのに「それでも神さまさえ地の底にいる私を見つけられなかった」と泣くシーンがある
『現代思想』森崎回の対談でその一節に触れ、「意志」という言葉は村や炭鉱の民衆の生活用語ではない、いわば「近代的」な単語であるが、"神さまが見つけられない"と涙するのを見るに、この「意志」は近代合理主義の迷信批判とは無縁のところにある、民衆世界のギリギリの臨界から生まれた彼女の尊厳の表現なのでは、という指摘が示唆に富んでいる
彼女は近代合理主義の観点から炭鉱の迷信を批判して「意志の問題だ」と言っているわけではなくて、ここでいう「意志」の文脈はむしろ……という話なんだけど、最近はこの一つの言葉の使われ方のニュアンスや意味が気になる
『現代思想』森崎回の対談でその一節に触れ、「意志」という言葉は村や炭鉱の民衆の生活用語ではない、いわば「近代的」な単語であるが、"神さまが見つけられない"と涙するのを見るに、この「意志」は近代合理主義の迷信批判とは無縁のところにある、民衆世界のギリギリの臨界から生まれた彼女の尊厳の表現なのでは、という指摘が示唆に富んでいる
彼女は近代合理主義の観点から炭鉱の迷信を批判して「意志の問題だ」と言っているわけではなくて、ここでいう「意志」の文脈はむしろ……という話なんだけど、最近はこの一つの言葉の使われ方のニュアンスや意味が気になる
やっぱり『影の獄にて』のセリエが日本軍人に殺されたのは、ストンピーを射殺したことの清算だったように思えてならない
2026年2月13日(金曜日)の日記
『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』少し読む。
思い立って『天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART1』続きから、久々に読む。やはり圧倒的に良い。良すぎて感情を強く揺さぶられて、辛くて続きがサクサク読めない。
フィクション作品の著者が(これは『天冥の標』の小川一水先生だけでなく)自分の属する属性・共同体に負の意味を付与することを時折考える。負、というか、運命的な悪役に近いという意味での負の存在というか。つまり、ある日本人・チカヤの果てとしてある救世群の今・ここのことなんだけど。
でも、小川先生が日本を自分の属する共同体だと考えているのかはわからないし、そもそも負の意味が付与されているのか、つまり救世群の存在は「負」なのかについても保留が必要だと気づいた。
日本の近代が描きたくて、「渺渺録」も着手していきたい。
平日の最後、とにかく疲れた。
『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』少し読む。
思い立って『天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART1』続きから、久々に読む。やはり圧倒的に良い。良すぎて感情を強く揺さぶられて、辛くて続きがサクサク読めない。
フィクション作品の著者が(これは『天冥の標』の小川一水先生だけでなく)自分の属する属性・共同体に負の意味を付与することを時折考える。負、というか、運命的な悪役に近いという意味での負の存在というか。つまり、ある日本人・チカヤの果てとしてある救世群の今・ここのことなんだけど。
でも、小川先生が日本を自分の属する共同体だと考えているのかはわからないし、そもそも負の意味が付与されているのか、つまり救世群の存在は「負」なのかについても保留が必要だと気づいた。
日本の近代が描きたくて、「渺渺録」も着手していきたい。
平日の最後、とにかく疲れた。
心霊漫画『低俗霊DAYDREAM』のヒロインは金がなくSM嬢をしているが、時おり東京都庁環境局の生活対策課の父親経由で「口寄せ」を依頼されている。その課は一般市民の「忌物苦情相談」に応じている
時おり住宅局住宅経営部保全課や警視庁と管轄問題で揉めたり協力していたりして面白い
#過去メモ
時おり住宅局住宅経営部保全課や警視庁と管轄問題で揉めたり協力していたりして面白い
#過去メモ
『低俗霊DAYDREAM』というだいすきな漫画 ヒロインは霊の口寄屋で普段は金欠のためにSM嬢をしてるんだけど、密かな黒歴史の思い出として16歳の時にできた彼氏をめぐる話があり、その彼とは「ハリポタ掲示板」で出会い…という設定で黒歴史ながらめちゃくちゃ気になるその掲示板
#『ハリー・ポッター』
#『ハリー・ポッター』
◆分類【 思念・思索 | 長文 | 引用 | 感想 】
◆創作話【 「渺渺録」 】