★先生のメルキト漫画再掲に付記されている「史料に基づきません」は歴史の提示の一つの手段として有効だと感じる それだからこそ描ける過去の風景もある 提示できる荒涼とした世界がある フィクションとして再話することの意義がある 人物たちを規範の軛から解放できる/できないことを描くこと… ★古書高騰している稀覯資料本を"所有"していることに価値を感じたり、作品の時代考証が正確か/間違っているかの話をしているだけの不気味な状況には陥らないようにしている もちろんこれらは必要なことではあるが… #『天幕のジャードゥーガル』 歴史・時代もの | 感想 | 思念・思索 21時
李清俊『あなたたちの天国』めちゃくちゃ好きなんだけど、帯に「韓国の大ロングセラー」とあって これは逆説的な言い方になるけど、『あなたたちの天国』がロングセラーになる社会がどのようなものなのかが気になる 内容的に日本ではロングセラーならない気がするので… どのような社会、というのは あの小説のバックグラウンドを共有できる社会意識があるということなのだろうか…どのような受容をされて大ロングセラーになっているのだろうかという ハンセン病とか障害とか生とか死とか… 感想 | 思念・思索 19時
★移動と物流 人間たちが貨客船や航空機、あるいは艦艇や鉄道などで攪乱されていくだけなのに なにかそこには暴力の気配があるというか いや移動したから暴力が生まれるというよりは、暴力の発露のために移動するのか? ★★そういう意味で、移民や離散や客死、などは気になる題材ではある ★近代は(その延長線上の現代も) 人間と物が驚異的な速さで動いて、点と点を結ぶ線が短くなって、世界中のものが身近になって、結びついた時代だったし それをさらに加速させるため、あるいは断絶させるために戦闘が起きた時代だったかも だから悲劇の多くもそこから発したように感じる ★貨客船の国威の発露としての「美しさ」、が孕んでいた暴力、という視点に目を向けているけれど、速度、スピードの時代という意識もあっていいのかも スピードというのはブルーリボン的な船の速度の話でもあるが、日米間の手紙がすぐに届くようになったとか、そういう、世界が狭く、連結されるようになったことというか ★★だから戦争の時にメディアに載せるプロパガンダなども、世界が狭くなったがゆえの対処法だったんだろうなとは ★ロジスティクス、それは郵便から補給戦まで、これを支えていたのが艦船や航空機や鉄道などの乗り物たちだった、という視点をもっと鮮明にして彼らを描いてもいいかも 人間の移動、物流、距離、時間の短縮… ★★『アウステルリッツ』 ★★『可視化された帝国 近代日本の行幸啓』 ★鉄道のダイヤグラムが正確なこと、は、便利であることだけでなくて、国家の支配や秩序みたいなもの、あるいはナショナリズムにまで関わってくる…と いうことを ポヤポヤ考え続けている 艦船/〃擬人化 | 歴史・時代もの | 思念・思索 11時
映画「ラスト・コーション」でスパイのヒロイン・佳芝の偵察相手だった特務機関の重鎮の易が、彼に近づいていたのは美しいただの女ではなく美しいスパイだと判明した時に彼女の処刑の認可を出すんだけど、その処刑許可の書類のインクがとてもとても綺麗な青で美しくて、私はその青に似た万年筆用インクのことをいつも「処刑色」と呼んでいる 感想 | 思念・思索 20時
しかしもちろんそうではない。それではもし歴史の重みが現在と未来にこれほど重くのしかかることがあるとすれば、歴史家の仕事の一部がその重みを解除しようとすることにあることはたしかである。すなわち、たいていの抑圧の形態は構築されたものであるから脱構築されることが可能であるということを示すこと、現在あるものが必ずしも過去にあったとは限らず、したがって未来にあるとも限らないということを示すこと、である。この意味で歴史家は社会批判者でなければならない。というのは、過去が現在や未来を抑圧する一方で解放もするのは、そういう批判という手段によってであり――どんなに矛盾しているように見えようとも、歴史家は過去自体に対して両方の行為を同時におこなっているのだから。 過去が現在を解放するというのはどういう意味かということを知るために、きわめてありふれたミクロな状況、つまり一人の若い人が彼女あるいは彼が何らかの点で「異なっている」という意識を持って成長しているという状況から始めよう。どんな点でもよい。民族としてでも、人種としてでも、性的嗜好においてでも、経済的あるいは社会的地位においてでも――名前は勝手につけてよい。変わらないのは孤立の感情、群集のなかの一人ぽっち、「彼ら」のうちの一人になれないことという感情である。そして子どもたちがお互いにきわめて残酷になりうるという事実は――おとなが子どもに対してどんなことをしているかは言うまでもなくーこの孤独さを耐えやすくするものではない。 つぎに、あなたはじつは一人ではないということ、他の人も時間や空間を隔てて同じ経験をしており、あなたを「異なっている」としている基準がじつはいつもそこにあるわけではないということを知るときの救いの感覚を想像してみよう。自分が同性愛を考え出したと絶対的に信じている――多くの人が最初はそうであるように――若者が、たとえばミシェル・フーコーやジョン・ボズウェルを読んだとき、どんな影響を受けるだろうか、考えてほしい。つぎにもっとひろい焦点に移ろう。たとえばW・E・B・デュ・ボアの奴隷制と南北戦争後の再建期に関する作品が復活したときや、C・ヴァン・ウッドワードが南部の人種隔離はつねにあったわけではないということを示したときのアメリカ公民権運動の反応である。さらに視野をもっと広げて女性史運動が一九七〇年代や一九八〇年代に発展したときを取り上げてみよう。ここでの目的は女性抑圧の源は時間を超えたものではなく時間に縛られたものだということを証明することによってすべての女性を解放することにほかならなかったのである。 /ジョン・L・ギャディス『歴史の風景』 歴史・時代もの | 引用 | 思念・思索 17時
最近「史料に寄らず」「フィクションを盛り込み」つつ"あえて"歴史で創作することについて考えているんだけど(※ちなみにこういう「学級会」っぽい語りと語りの共有は大変野暮であり、個人的に嫌悪感がある) フィクション化は、対象にある「概念的」「イメージ」「抽象的な全体図」みたいなものを、引き延ばしたり縮めたりするような、遠近法を使って描くような、デフォルメ手法の一種としてあって 絵を簡略化させるのと同様に物事を簡略化させることをフィクションが担っているのかなと感じた 歴史・時代もの | 思念・思索 10時
『「国語」という思想』に「非日本的日本語」という言葉が出てきて良いな私はこういう、非日本人・日本人の、日本語によってはいるが、日本的あるいは標準語的な価値観とは別としてある日本語、みたいなものに惹かれている「大衆」的とも呼べる日本的な価値観を選択せずに、しかし明確に日本語を選択する、みたいなものやっぱり浅くでいいので外国語もやるか 日本語しか知らないのに日本語の話をしていても限界がある気もする李良枝、リービ英雄、温又柔、金時鐘…の文学にはそういう非日本的日本語が詰まっているんだけど、日本人の書く文章にも非日本的日本語というものは確かにあるよなあと最近は感じていて、私もここを明確にして読んだり書いたりすべきかも 歴史・時代もの | 感想 | 思念・思索 08時
「満洲国」建設にせよ「大東亜共栄圏」建設にせよ、そこでは日本の支配圏の拡大のために、つねに「日本語の普及」という課題が最も重要な課題として挙げられていた。こうして、日本軍のあとにはかならず日本語教師がやってきたのである。 /『「国語」という思想 近代日本の言語認識』 #日本語/標準語 歴史・時代もの | 思念・思索 20時
『石の聲』に李良枝の妹さんの書いたヤンジについての文で、李良枝が電車の中で泣いてしゃがんでしまって「日本人に殺される、いくら帰化したってばれてしまうんだ」と言っていたという経験があるんだけど、彼女がそういう立場にあった、とはまた別の話として、「日本社会の身体性」が一番凝縮されているのって満員電車だと感じる時はある 思念・思索 11時
私は歴史で見た点から、日本語の「標準語」に対して強い情動があるんだけど、私にはほとんど方言・訛りがないので自分ごととして身体的には標準語に対抗することはできずにいる日本語≒標準語が話せなかった人間(外国人だけでなくさまざまな日本人)が殺されるという風景 そういう意味で関東大震災は私にとっても1つのアポリアだ「爾今軍人軍属ヲ問ハズ標準語以外ノ使用ヲ禁ズ。沖縄語ヲ以テ談話シアル者ハ間諜トミナシ処分ス」(『第三十二軍司令部日々命令綴』所収「球軍会報」一九四五年四月九日付)とあるその点で「スパイ防止」というものが沖縄の文脈でどう受容されているのかは気になっている日本語≒標準語を喋れない人間は殺されてしかるべき、という価値観に抗いつつ、しかし現実問題、私は標準語しか喋れない…という状況 別に恥ずかしくないけれど、多少の打破を計るべきかもな~とぼんやり思ってる「韓国語とかやるか」はその一つではあるとはいえ、モノリンガルを嘲笑する人間が好きじゃない 歴史・時代もの | 思念・思索 12時
『友軍とガマ』に、"私(論文筆者・宮城晴美)は琉球政府の企画した『沖縄県史』で証言を採っていたけれど、証言した住民は皆「玉砕」と表現していた、が「玉砕」は軍人の使う用語で死を美化するものであること、琉球政府の企画自体が「集団自決」だったことから、その「玉砕」を「集団自決」に変えて記載した。後年になって「集団自決」という言葉自体も正確ではないという意見が出て、今まで記録されてきた「集団自決」をどう継承すべきなのか困惑している"とあって、たいへん興味深いな 歴史・時代もの | 思念・思索 09時
そういう意味では立ち読みした『戦争みたいな味がする』は参考図書になりえるだろうけど、あれは絶対に読んでいてつらくなる 日本と日本人であること(ある集団に否が応なしに「ある」こと)を根拠にしないようにしているけれど、とはいえ歴史などでの日本の行ったいわゆる「加害」などに言及があるとそれなりに苦しく感じるものもあり でも私は日本人であることを強いアイデンティティにはしたくない……が、その苦しさも大切かもしれない、とも思う 何故なら、日本の戦争犯罪を語る時に「自分だけは日本人であることを『免罪』されている気になっている日本人」も一定数いるため いや韓国系アメリカ人の書いた『戦争みたいな味がする』の冒頭に、「母親が日本に居たことがあるがその時の出来事を聞いても一切喋らなかった」という記述があって、母親の手料理が「戦争みたいな味がする」理由の大元は、そもそも日本の植民地支配にあったはずで……という本だった ような気がする 立ち読みの一部なので分からないが… 世代間の伝播について考えているし、読みたい 「世代間伝達」という言葉がちゃんとあるんだ!!すごいぞ!!今回天ジャ二次創作小説で書いたのはこれです 皇帝一族と現代日本の世代間伝達の共振をしました #「血族の災厄」(天幕のジャードゥーガル) #『天幕のジャードゥーガル』 二次創作 | 歴史・時代もの | 思念・思索 10時
九州の地震のニュースに接して「今は外国人ばかりで治安が悪い!避難所には自警団を作って武装すべきだ!」という投稿があって、何も知らずに真面目に言っているんだったら日本史における地震の文脈としてあまりに正統的すぎて「美しさ」すら感じるし、皮肉で言っているんだったらやはり地震文脈として完成度が高い これは完全に皮肉だけど… 歴史・時代もの | 思念・思索 17時
えがかれている状態は偏見のもとに再生産された誇張や悪趣味な笑いや仮の実相でしかない、つまり土台にある大前提が完全に狂っているのに、そのらしさというかリアリティ風味をリアルとか社会派とか「考えさせられた」みたいな言い方をする…みたいな状態が福祉の領域に関わるものだと割と散見される気がする 感想 | 思念・思索 10時
そういえば『奈落の神々 炭坑労働精神史』に佐渡金山の話が一瞬だけ出てくる 私は重ねて炭坑、といいつつも金山を知らないいや本当に戦争は反対なんですよ 「渺渺録」にも反映すればいいのかなぁ でもどちらかというとおそらく植民地主義なんですよね いやでも戦争と植民地主義って双子ですよね…一定の再現は求めているけど、「伝えたい」「考えてほしい」みたいな、それこそ欲求、読者への要求が希薄なのかも「日本には、アジアの国々を侵略した歴史を持つからこそ、占領や植民地支配の暴力を繰り返さない、繰り返させないというつながり方だってあり得る」(岡真理 インタビュー「「人間の物語」を伝える責務」『現代詩手帖 2024年5月号 パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く』)という接続法、当たり前なんだけどこの当たり前がいま確立できているとは思えない…だからこの論理を誰でもわかりやすく理解できるように「渺渺録」でえがく、のか…?とぼんやり考えるなど「私たちの身に起きてはならない不正は、誰の身にも起きてはならないという認識、それが連帯ですよね」と同インタビューにあり、連帯までは読者に示さないが、不正があったという事実と不正が齎したあらゆるものども、という視点… #「渺渺録」(企業・組織擬人化) 企業・組織/〃擬人化 | 歴史・時代もの | 思念・思索 21時
◆前編 手書きブログで亀先生に「発見」されたトマトスープ先生~歴史マンガ描きの梁山泊!?~ | Souffle(スーフル) (Loading...)... 手書きブログ時代の歴史創作界隈の話が…… #『天幕のジャードゥーガル』 歴史・時代もの | 思念・思索 | 外部リンク 11時
『天幕のジャードゥーガル』原作・トマトスープ先生インタビュー|「学ぶこと」は何のためにある? シタラたちの人生をを通して、自分の答えを探してほしい | アニメイトタイムズ (Loading...)... モンゴル史を調べて好きになった人はきっと『天幕のジャードゥーガル』を嫌いになる、みたいな一節があって、この感覚に対しての一種の了解は私にもある #『天幕のジャードゥーガル』 歴史・時代もの | 思念・思索 | 外部リンク 11時
私たちが「善」と「悪」、「加害者」と「被害者」という言葉を使ってその時代の歴史下に於ける役割と立場を扱い、なお且つ自分たちが現代人の眼差しを用いて歴史を見つめているのだということを忘れてしまう時、そこには偏見が生まれる可能性が高い。 /『緑の牢獄』 引用 | 思念・思索 20時
なにかの悪や暴力があって、それを批判する時に、悪口を言うことに気持ちよくなっちゃったり、皆で批判することで「仲間意識」のようなものが芽生えたりする負の側面もあると思うんだけどそれはともかく、批判ではなく漫画などで表現をする時に、いかにその悪や暴力を批判しつつ、上記の負の側面を冷静にはねつけて、その上で孤独に自分の言葉でその悪や暴力を描写する(また批判意識を向ける)のかを考えているそういう意味では歴史ドラマや歴史アニメが"作品"の主旨とは逸脱して、"歴史"の悪や暴力の部分を過剰に叩くこと、叩くことである種の連帯感を持つことで視聴者としての表現を得る姿勢が苦手かもしれないあと最近気づいたけど、歴史ものでは、私が赤と表現しても読者は青だと思う時があって、その時に「漫画だから」「フィクションだから」が言い訳になって、完全に描写が赦されるのかというと微妙なんだ…なので、読者にいかに軛を付けるか(感情を制御するか)までもある程度筆者は義務として考えるべきかもしれない三菱の零戦カッコイイ😍という気持ちもあれば炭鉱…という気持ちもあって、それと向き合う時に勿論😍😍だけだと明らかに無視された事実が残るんだけどだからといって加害性!零戦が零戦を作ることが戦争で略!という話に"漫画で"持っていくと何と言うか、漫画の限界が見えている感覚がある…という話漫画として読者にというよりは、人間が人間に何かを語りたい時に、やはり加害性!という話ではなく何故私が😍となったのかが重要それか本当は人に語りたいのではなく共に考えたいのかもしれない、その時にこの悪魔的な「魅力」を否定して表現するよりは共に💓を分かち合って共振すべきなのではないかと最近はなんかカッコイイ😍が一番姿勢として正しい気がしてきた前述の語りすべてが青臭い、という一点において言えば、このカッコイイ😍は圧倒的な強さがある… 歴史・時代もの | 思念・思索 17時
田中小実昌「魚撃ち」に、中国戦線へ行く時に『新約聖書』『万葉集』を持っていくシーンがあるな 本当に『万葉集』なんだ >詳細が読めていないけど田中小実昌「岩塩の袋」 中国戦線では塩が貴重で南京を出発する時に内緒で貰ってきて隠して背負っていたのに、結局捨てることになってしまい、捨てられた塩を勝手に舐めてふと思い出すのが、新約聖書のマタイ伝第五章十三節(「汝らは地の塩なり」…)なのが 良い >「戦前の日本人は戦争開戦に熱狂した"愚かな"人たちだった」言説に微妙に抗いたくなるのはこういう時で、むしろ近代を求めて知識の普及に努めてきた人たちがいかに戦争に抗うことがなかったか/できなかったか、あるいは植民地政策を敷くことにいかに無意識で無感動的だったか、に視点を置くべきなんじゃないかと感じている 歴史・時代もの | 思念・思索 10時
"『財閥と帝国主義』には三井物産は国策に協力したのは事実で、「国家の対外進出・侵略政策」によって利益を受容したのは事実だが、それがただちに「侵略」の担い手となるわけではないし、「財閥=日本の支配的中枢資本と日本の対外侵略」という形で両者の関係を直接結びつけることには無理がある"と『帝国日本と財閥商社』にあって、これは財閥のことを考える時に念頭に置きたいきもちはある >というのも、この両者を結びつける発想は「わかりやすい」物語になる感じがする…ので あとストーリー的に「エモさ」があるというか >>擬人化ってこの「わかりやすさ」を肯定していく面もあるだろうから、あえて不明瞭に描いていくべきものも出てくるんだろうな~ #「渺渺録」(企業・組織擬人化) 艦船/〃擬人化 | 思念・思索 11時
ポテチの袋に絵を描いている様は「この世界の片隅に」のすずのようで、工夫して楽しく不便を乗り切るをやるうちに、いつのまにか戦争に加担している、というXの言説… って、圧倒的な「わかりやすさ」があって、なんというかこの種の「わかりやすさ」と戦争の語りの掛け合いって良くない気がしている >『洋服と日本人 国民服というモード』の序章の文章 本当に良い >>戦争を語ることは難しい/刻々と戦況は変わり生活は変化したのでどこを切り取っても代表にはならない/振り返ることで物語化され整合化された個人の記憶はあてにならない/戦争を語ること自体が再び戦争を物語化してしまう制度を再生産することがある/ゆえに総動員体制化の生活を「総合的なもやもやとしたもの」として再構成し提示することは困難である(が本書の主旨はそこにある)… 歴史・時代もの | 思念・思索 19時
自分が詠んだ短歌を自分で忘れてしまう、これが理由で短歌にのめり込めないんだけど、そんなのは絵も漫画も小説も一緒なわけで 不思議だ >あ、でも 忘れてしまった自分の短歌と、それに極度に類似した他人の短歌を並べられたときに、自他作の区別が付けられないであろうことが気持ち悪いのかも これがシン・第二芸術論や 思念・思索 20時
#近代 第二に、功罪半ばする近代化の”罪”の部分に光を当てたいと思う。本書の場合、それは繁栄の陰に潜む無数の悲惨な死者と遺族の悲嘆という現実を投射することである。つまり大量生産・大量消費といった時代動向に即応した大規模な機械化が招く多数の労働災害(ことに”挟まれ”、”巻き込まれ”による大量異常死の出現)という悲劇がどのように受け止められていったかを、個々の当事者の立場から問い直すことであり、そこに伝統的な思考がいかに連動していったかを分析の軸とする作業である。これは換言すれば、労働災害の発生が解釈されていく際のメカニズムを、いわば「グラウンド・ゼロ」の地平から検証することである。 /『八幡製鉄所・職工たちの社会誌』 植民地主義は戦争につながっている。その富国強兵を国是とした日本の近代化を、産業構造の基盤で支えたものは石炭だった。そして石炭を地底から掘り出したのは、炭坑で働いた男たち女たちであった。 /「石炭産業の崩壊に立ち会って」『精神史への旅 2地熱 森崎和江コレクション』 本書には、表現を和らげる潤色、ノスタルジア、ロマンチックな美辞麗句はない。わたしは、東南アジアの植民地港湾都市という、発展途上の「近代」の過酷な景観のただ中を生きた日本人女性たちの、悲痛、苦悩、混乱、達成、愛情や大きな犠牲に集中することに力を注いだ。この社会史を通して、過去の日本人娼婦たちは、かつてのかの女らに関わりのあった事柄や、二一世紀初頭のいま、わたしたちに関わりのある事柄を、現世代に語りかけてくる。シンガポールのからゆきさんの人生のきわめて個人的な記録が、わたしたちに語りかけてくるのだ。娼館のドアの向こうから、かの女らの謙虚さと辛抱強さという昔かたぎの美点を、貧困と社会的不平等を、社会的な抑圧と悲哀を、情熱と孤独を、そして切望や死を。 /「日本人読者への「序文」」『阿姑とからゆきさん』 絢爛たるスペクタクルとともに、改造と文明の名で押し寄せた近代は、植民地都市の陰鬱な景観を貫通し、女性たちの空間、閨房にまで至った。 /『京城のモダンガール』 沖縄で詩を書くとはどういうことか?それはことばが〈近代〉として充分に体験されていないところで、しかも物質としての〈近代〉がはげしい速度で都市を変客させ、村の〈共同体〉を破壊していく情況に挾撃されつつ自らのアドレッセンスを追訊する魂の行為となる以外にないだろう。地方に在りながら地方を対象化するということは、単なる土着への依拠によっては果されないし、また土着からの離反として言葉を円環化するところにもあり得ない。土から身を離する論理を縦深化すると共に、その論理化の過程で風土の肉感を体現すること――これ以外に地方に在って詩を書く方法はないのではなかろうか。それを前提にする限り、どんな言葉の実験も可能だし、どんな思想を方法化するのも可能だといえよう。 /「感受性の変容」『情念の力学』 また,近代は,単に小説なるものを可能にしただけでなく,近代という時代それ自体が,小説的な語りを要請したのではないか.近代において社会が体験するドラスティックな変容.国民国家間で生起する戦争には,国民すべてが否応なく巻き込まれる.植民地主義の侵略によって,祖国にいながらにして,自分たちが帰属する,そして自分たちに帰属するはずの大地から疎外されていくという不条理.近代という時代が,そこに生きる人間たちにもたらすトラウマ(精神的外傷)その不条理さゆえに言葉で名づけ,「経験」として飼い慣らし、過去に放り込むことのできない〈出来事〉の暴力.そうした,言葉では語ることのできない体験,〈出来事〉を,物語として語るという時代の要請を,小説は自らの身に引き受けたのではないだろうか.言いかえれば,小説の語りには,そうした出来事の不可能な分有の可能性が賭けられているのではないだろうか. /岡真理『記憶/物語』(思考のフロンティア) 歴史・時代もの | 引用 | 思念・思索 19時
丸み、誰にも何にも特権的視点を与えないこと、永遠の変化の主張、少数の秩序ある世界と多数の無秩序な世界との対立、ドーナツの輪とドーナツの穴、斜めに傾いている地球儀、夕暮のメリーゴオラウンド、甘い侵蝕性、死の循環… 思念・思索 17時
「バロックの特徴はまだある。それは「丸み、誰にも何にも特権的視点を与えないこと、永遠の変化の主張、少数の秩序ある世界と多数の無秩序な世界との対立」(C・フエンテス「埋められた鏡」邦訳 平凡社刊)である」という一文が「アンダーグラウンド」4Kパンフレットにあって、丸み…の一文が気になる 思念・思索 17時
一次創作と擬人化(艦船擬人化/企業・組織擬人化)を描いています。各公式、実在の組織・団体とは一切関係がなく、一個人が趣味で描いたものを掲載しています。
サイト「night watch」(本拠地) | 絵🎨 | 👏👏👏