古さと場数は海ではおなじ

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選衡経過には白々しいことを書きましたが実を申せば何万首といふ数の割に全くどうでもいいやうな歌の多いのに驚き呆れ、とはいへさうした作者たちが無言の非難を向けてゐるやうに思はれましたのは『それでもげんざい短歌研究に載つてゐる歌よりはましだろう?』といふことです。おほきにさうには違ひなく、苦笑するしかほかないのですが、まあそんな中で、中城さんと大塚陽子さんの御二人の御歌だけは目立つて鮮やかな作で、漸く救はれた思ひがしました。

/「中井英夫・中城ふみ子往復書簡」『黒衣の短歌史 中井英夫全集10』