No.15

調べものノート いろいろ覚え書き

時代も何も超越した存在として:ドリナの橋 (東欧の文学)
www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RW4...

>ドリナの橋の上で時代時代の人が人生を繰り広げ、時に人の命を奪っていく。滔々と流れるドリナの川と時代の変化にも揺るぎない不動の橋は、普遍の象徴としてあまりにも寡黙に無感情に人間の死を見つめ、残酷さすら感じる。人々はそれでも橋を愛しながら自分の生を生き、エネルギーに任せて生活を送り、また社会の変化によって家族の不幸を抱えたり、時代から取り残され老齢の不遇を生きる。様々な人間の生のありのままが、細かい心の動きとともに描かれる。名もなき人々に名前を付し人格と人生が与えられ、それぞれが橋と生きる主人公として登場する。男女の恋、結婚、その破綻、信仰、商売、没落、生活の退廃、庶民感覚、圧政とその中の人々、暴力と狂気、心の破綻、戦争と恐怖、新旧思想とその狭間に揺れる信条、伝統と科学、庶民の意志、不屈の精神、ありとあらゆる人の生が描かれている。あらゆるものが無数の人生を通して現れるが、それらはバラバラに散逸せず、ドリナの橋がひとつに収束させていく。巨大な時代のうねりは残酷に人を不幸に陥れもするが、普遍的な存在である橋がその側で寄り添い、人の死さえも揺るぎなく支えているようである。


#Amazonレビュー文学
*

👏👏👏

*