渺渺記

思念思索・歴史との距離感…など
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わたしがここに来たのは
この難破船のため その物語のためでも
その神話のためでもない
あの常に太陽の方に向いている
溺死者の顔
海水に侵蝕され 傾きながら こんな風にすりきれた
美しさを持つようになった 破壊されたもの
臆病な亡霊たちに囲まれ
この破壊された船の肋骨は
その言葉を語る

/『アドリエンヌ・リッチ詩集』