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「渺渺録」のメモ帳

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カテゴリ「引用」に属する投稿[4件]
引用
第9章 人身売買
・長崎、門司、口之津そして神戸は、西南日本から中国と東南アジアに女性を移送する主要な港だった。一九世紀末、若い女性のからだ同様、石炭は日本の近代化に重要な役目を果たしていた。とくに三池炭鉱のものは、長崎県から大量に輸出された。高島炭はイギリスの船会社が好んで使い、上海は一八八〇年代まで、石炭を主要供給地九州に依存していた。長崎-上海航路は三六〇海里の距離にあったが、イギリス汽船やほかのヨーロッパの石炭船が定期的に往来しており、その船倉には誘拐された女性たちが高島炭とともに詰め込まれていたものだった。
・組織化された日本人女性の売買は、一八九〇年代のはじめに三菱の設立した日本郵船が新航路を開設し、寄港地が増えたのにともない、さらに拡まった。
・口之津出身のある老女は、生々しい感情がこもる、鮮明な記憶にもとづいて、生まれ育った世界から地獄に突き落とされたこと、船員の目を盗んで、船から、地獄から必死で逃れようとしたことについて回想している。

終章 娼婦たちの人生の再現
・折しも、一八九〇年代に急速に近代化した日本は、東南アジアの要所を結ぶ自前の海運会社をもつまでになっていた。密出国者や移住者の乗客が増え、利益を得たのは人買い商人と船会社であった。そして、シンガポールの不衛生な裏通りに閉じ込められた移住者として、からゆきさんは、外貨送金によって日本の経済に貢献することになった。

/『阿姑とからゆきさん』

#三井物産  #三井船舶/商船三井
#日本郵船
#広義の売買春・性労働(セックスワーカー)/公娼制(「からゆきさん」・「慰安婦」等含む)
#炭鉱・石炭
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引用
私たちが滞在した農場は50年間空き家だったので、部屋から部屋へと歩きながら、まるで過去そのものを歩いているような感覚を味わえました。最後に農夫がスプーンを置いた場所まで見て取れる、そんなふうにすべてがそのまま残っていたのです。そしてあるとき、スナップ写真のような古い一枚を見つけました。農家の中庭に立つ三人の女性が、まっすぐこちらを見つめている写真です。それは私たちに強い衝撃を与えました。私たちは彼女たちと向かい合っている――我々は現在にいるが、彼女たちが過去から第四の壁を破って、こちらを直接に見つめてくる――そんな感覚があったからです。この体験が、映画全体に流れる「空気感」を与えてくれました。同じ場所で、時間の層が同時に存在すること――誰かがごく日常的なことをしている傍らで、別の誰かが人生を変えるような切実な体験をしている――その同時性に私たちは惹かれていきました。

/映画「落下音」パンフレット マーシャ・シリンスキ(監督・脚本) インタビュー
#同時性
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引用
この記録の中には、三菱商事株式会社船舶部並びにその後身である三菱汽船株式会社の所有船も併せ収録されて居ります。同社も社船の九割を喪失し、そのため幾多の乗組員諸氏の殉職を見ましたが、社船の大半が油槽船であった関係上、その遭難状況には一層凄絶なるものがあったものと想像されます。

/『日本郵船戦時船史 上』

#日本郵船
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引用
武蔵を初めとする戦時下の艦艇建造

商船を特設空母に改装する一方、制式空母、月型対空駆逐艦の工事が行なわれ、第二船台上では昭和13(1938)年に起工した戦艦武蔵の突貫工事が進められた。無条約時代突入に当り昭和12(1937)年に計画された建艦計画は80655万円の予算をもって戦艦2隻を含む艦艇70隻の建造を行なうものであった。武蔵はその計画の根幹をなすもので、起工より4年半にわたって極秘裡に工事が進められ、昭和17(1942)年、戦雲ただならざるなかに、基準排水量65000噸18吋砲3連装砲塔3基を擁する巨艦の引渡は完了した。武蔵の進水は重量の点で“QUEEN MARY"に次ぐのだが、実質的には進水の世界記録であった。第1号艦大和は呉工廠の造船ドックで建造された。これら超弩級戦艦の巨砲口径は戦争の全期間を通じてアメリカ海軍にとってまったくの謎であり、その後に建造されたアメリカ戦艦が16時砲であったことから、16吋と想像されていたという。武蔵の竣工は大艦巨砲時代の最後の精華であり、また海軍艦艇建造史の終末を飾るものであった。その後、艦型はしだいに小さくなり、昭和18~20(1943~45)年には海防艦、さらに戦局の推移に伴い特殊潜航艇、小型魚雷艇などの特攻兵器製作に最後の活路を見いだそうと努めた。さらに空襲は激化し、当所の作業はほとんど中止同様の状態になっていった。

/『創業百年の長崎造船所』
#三菱重工
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